Column 不動産お役立ち情報

2017.11.25

投資家の戦略次第!収益物件に向いているのは「木造・S造・RC」どれ?

不動産お役立ち情報

収益率の高い物件の購入を狙いたいとき、大きな判断基準となるのが、建築構造です。
建築方法や建築材の種類によって、物件価格や強度、安全性などが大きく変わります。
それはつまり、収益率に直結する空室率にも影響を及ぼすでしょう。
そこで今回は、物件購入する際、どの建築構造の建物を選ぶかアンケートを実施。
投資家が考える収益率の高い物件構造は何であるのか、探ってみました。
「木造・S造・RC」の中で、もっとも多かった回答と、その人気の高さに注目です。

 

収益物件として購入を考える場合、どの建築構造の建物を購入しようと思いますか?

Q1:収益物件として購入を考える場合、どの建築構造の建物を購入しようと思いますが?

1位:RC造(鉄筋コンクリート造) 80%
2位:木造 13%
3位:S造(鉄骨造) 7%

 

1位:RC造(鉄筋コンクリート造)

 ・耐震性、遮音性などを含めて、やはりRC造が無難であると考えました。(北海道・46歳・男性)

・生活音が聞こえにくい環境でなければ住み心地が悪く感じられるため。(東京都・42歳・男性)

・都心を考えているため騒音の対応や女性が安全に生活できるセキュリティが充実した物件を検討(愛知県・48歳・女性)

・木造と違い、火災の心配が少なく丈夫だからです。(大阪府・45歳・女性)

・耐震性も高く、一度購入すると長年収益に繋がりそうだと思うから。(京都府・34歳・男性)

・地震が発生する事を考慮して頑丈な建物を立てたいです。(奈良県・33歳・女性)

もっとも人気の高かった建築構造は、RC造で、何と80%。耐震性、遮音性、頑丈さに定評のあるRC造の建物は、
安全ニーズの高まる昨今、入居者にとっても人気の造です。耐震強度の高さもさることながら、
木造と比べ、火災リスクが低いというのも大きなメリットです。

 

2位:木造

・最近では木造でも耐震性が高く丈夫でながもちなのが多い事。(山形県・40歳・男性)
・初期導入費を安く済ます事ができ、回収も容易なので、木造にしました(大阪府・25歳・男性)
・木造の方が安く作れると思うので木造にしたいです。(神奈川県・46歳・女性)

日本の伝統的な建築方法である木造を選ぶ投資家も少なくありません。
昨今は建築技術の向上により、木造建築でも耐震性に優れた家屋やマンションも多いです。
そのうえ低価格ときたら、戦略的に見ても買う価値のある物件でしょう。

 

3位:S造(鉄骨)

 ・鉄骨製の住宅の方が木造よりも耐震性に優れていると思います。(埼玉県・41歳・女性)

・初期費用と建物の耐久性などのバランスが良いかなと思ったから(宮城県・46歳・男性)
・木造よりもS造のほうがしっかりとしているというイメージを持っています。(東京都・38歳・女性)

S造の物件は、木造よりは耐震性に優れ、RC造と比べたらコストダウンが見込めるというメリットがあります。
費用と耐震性、両方をバランスよく考慮して判断するのも、先行投資の大切なポイントといえるかもしれませんね。

住む側の立場からすると、安全性に優れ、資産価値のある住宅に住みたいと思うのが本音。
投資家たちの間でRC造の物件購入が圧倒的に多いのも、そうした消費者ニーズが反映された結果ともいえるでしょう。
東日本大震災や熊本地震といった大規模災害が起きている状況において、その動きはますます顕著になるかもしれません。

RC造と大差があったものの、鉄骨造や木造建築への投資も行われている実態も興味深いですね。
投資をするには、さまざまなファクターを判断基準に取り入れ、総合的に判断することが大切。
ポイントを1つに絞らず、多様な視点を持つこともまた、不動産投資における重要な戦略ではないでしょうか。

最後に、関西地域における不動産投資の参考として、大阪市、神戸市、西宮市の住宅事情をご紹介します。
住民意識調査によると、神戸市と西宮市の「街の雰囲気・住み心地」はともに高評価を得ています。
西宮市は地元への愛着度が高く、同じ地域に長く住む人も多いことが予想できるでしょう。
大阪市では、「交通の便の良さ・商業施設の充実度」が満点に近い評価です。
「この街に住みたい」と思わせるポイントやメリットなども、投資戦略を組み立てるうえで欠かせない情報といえるでしょう。