Column 不動産お役立ち情報

2017.11.25

不動産投資ローンって?知っておきたい基礎知識

不動産お役立ち情報

マンション投資で資産運用の計画を立てる場合、その資金をどうやって集めるかは大きな課題です。
実は、一般の住宅ローンとは異なる不動産投資用のローン商品があります。
これにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?融資を受けやすい金融機関の情報と合わせ、お伝えします。

 

◆不動産投資での融資は通常の住宅購入のローンとは異なる

まず、押さえて欲しいのは、不動産投資ローンと持ち家用として購入する住宅ローンの違い。
この両者には、金利や審査基準の点で大きな違いが見られます。

一般の住宅ローンと比較し、不動産投資目的で借りるローンの金利は高くなります。
住み家と投資という、そもそもの購入目的が異なるため、金利設定が変わってくるのも当然です。
異なるのは審査基準も同じ。不動産投資においては、確実に収益を確保できるという保証はどこにもありません。
年収で月々の返済能力が推し量れる住宅ローンとそのあたりが異なるため、金利も高く、審査基準も厳しくなるのが一般的です。

 

◆不動産投資で融資を利用するメリット・デメリット

不動産投資で金融機関の融資サービスを活用する場合、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

・メリット
ローンを組むことで、少ない自己資金でも投資が可能です。
マンションの立地条件やグレードによっては、わずかな投資で高い利回りも期待でき、
ローリスク・ハイリターンという投資の理想型に近づけるでしょう。

・デメリット
不動産投資の融資は多くが変動金利となるため、いつどのようなかたちで金利が上昇するか分かりません。
予想に反して利息額がアップすれば家計を圧迫し、資産運用プランにも大きな狂いが生じるでしょう。

不動産投資向けのローンを活用する際は、メリットとデメリット双方をよく確認したうえ選ぶようにしてください。
リスクに対しては、対策を立てることも忘れずに。先に紹介した金利上昇リスクへの備えとして有効なのが、繰り上げ返済。
預金額に余裕のある段階で、多めに返済しておけば、いざというときのリスク回避となるでしょう。

 

◆融資を受けやすい金融機関は?

不動産投資向けローンを扱っている金融機関の種類は大きく分けて3つ。
「都市銀行」「地方銀行」「信用金庫」です。それぞれの特徴や注意点などを以下に説明します。

 

・都市銀行
3つのタイプと比べ、もっとも金利が低いところがおすすめです。
しかし、金利が低いということは審査のハードも高いことを意味します。
ある都市銀行では、投資額全体のうち3割を自己準備金で賄えない場合、審査に通るのが難しいという話も。
年収条件やマンションの資産価値に対する審査基準も厳しい点に注意が必要です。

 

・地方銀行
地方銀行は地域に根付いたサービスを提供しているため、
地元物件を対象とする融資の審査は比較的緩くなるというメリットがあります。
その反面、地元以外の物件では審査が厳しくなる点に要注意。
また、地方銀行では、投資者属性や物件情報より、運用計画を重視する傾向があります。
緻密なデータのもと、事業収支計画をきちんと作成して提出すれば、審査をパスできる公算は高くなるでしょう。

 

・信用金庫
信用金庫でも、地元のマンション投資に積極融資する傾向が見られます。
マンション投資で金融機関から融資を受ける場合は、地元の信用金庫から借り入れるといいかもしれません。
ただし、信用金庫は地方銀行よりさらに事業の可能性を重視して融資の是非を判断する傾向があります。
将来性のある事業計画を準備して審査に臨むことをおすすめします。

 

◆西宮市、神戸市、大阪市の金融事情は?

最後に、西宮市と神戸市、大阪市の地域・行政情報から金融事情を考えてみます。
神戸大阪は言わずと知れた100万都市で、両市に進出する企業も多く、経済活動は活発です。
西宮市は神戸と大阪のほぼ中間に位置する地の利を生かして順調に人口を伸ばし、48万人という中核都市に成長しました。
これらの情勢から考えるに、都市銀行や地方銀行、信用金庫の数も多く、
地元マンションの投資でもローンの利用がしやすい環境にあるといえるでしょう。